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病 名
脳腫瘍
ふりがな
のうしゅよう

  脳腫瘍とは、頭蓋内にがんのような新生物の発生による病変をいい、約30種類に分類されます。

 脳実質、脳神経細胞、神経線維、その他脳組織、下垂体、松果体、脳を包む髄膜など、頭蓋から頭蓋内に発生した新生物の他に、転移性腫瘍、寄生虫、結核、梅毒などによる肉芽腫や腫瘍などがあります。


 脳腫瘍には、悪性腫瘍と良性腫瘍があり、悪性腫瘍は正常な脳組織内に発育し、良性腫瘍は脳組織とは一線を画して成長し、徐々に脳を圧迫する。

 脳腫瘍の症状については、脳組織が破壊されたり、頭蓋内圧が上昇して脳を圧迫しはじめると現れてきます。最初の症状が頭痛であることが多い。脳腫瘍による頭痛は時間とともにより頻繁に起こるようになり、最終的には痛みが常に持続するようになる。
 また、うつ状態と不安感のどちらかが突然現れたような場合には、脳腫瘍の初期症状である可能性がある。脳腫瘍の一般的な症状に、めまい、平衡感覚喪失、協調運動障害などがある。後日、頭蓋内圧の上昇に伴って吐き気、嘔吐、眠気、嗜眠(しみん)、間欠熱、昏睡が起こる。


 手術によって切除するのが原則で、良性のものは完全摘出が可能であるが、悪性のものは全部取り除くことは難しく、手術や化学療法により苦痛を和らげたり、再発を遅らせたりします。

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